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  連載コラム  『 ケロウナからのメッセージ 』

ワーホリは期待と夢が交錯しながら、同時に不安や悩みもあるはず。 カナダにワーホリで行ったからといって、毎日が夢のような楽しい日々 が繰り返されるはずはありません。 楽しい情報は、どこのサイトにも載っています。 でも、そうじゃない情報を、ここであえてお伝えすることで、皆さんの 精神的な事前準備に役立ててもらえればうれしいです。(筆者滝沢氏より)

★ 第11回 (2004-7-27 UP)

 今年になってから、当「ワーホリ同窓会」の掲示板で、ワーホリに行くにあたって、会社を辞めるので、失業保険をもらえるのか? というご質問が多く見られるようになりました。数年前には無かった傾向です。これも日本の厳しい経済状況を裏付けているかのように感じます。
 さて、本題に戻りますが、ワーホリを目指すために会社を辞め、その後、失業保険をもらえるのか?という質問に対して、端的に答えるとしたら、答えは「NO」になります。失業保険(正式には雇用保険からの失業給付)を受ける資格に満たないのがその理由です。つまり、会社を辞めた → 仕事をしていない → 失業しているのだからもらえるはず? という理屈は正しくありません。雇用保険を給付されるに当たる要件は、仕事を失ってしまった後、継続して求職する意思がある、ということが大前提です。ワーホリに行くということは、日本国内での求職を自ら放棄したということですし、公共職業安定所の立場から見ると、ワーホリ=海外旅行=求職する意思が無い とみなされてしまうのです。
ケロウナのゴルフコース  従って、ワーホリで滞在中に日本の失業給付を受けるということは出来ません。もらえるとした場合は、ワーホリに出発する前に貰わなければなりません。ただし、自己都合で退職した場合は、給付開始まで3ヶ月+7日の待機期間があります。この間、定期的に公共職業安定所に出向かなければなりません。
 ワーホリを目指す方は20歳代ですから、自己都合で退職した場合、失業給付がもらえる期間は大体3ヶ月程度だと思って良いでしょう。ということは、3ヶ月+7日の待機期間の後、3ヶ月の給付が受けられるということですから、ワーホリ出発が半年後になってしまいます。もちろん、前半の3ヶ月+7日間に収入を得る労働を行った場合は、その後の失業給付の支給が認められません。つまり、6ヶ月の間に得られるお金は、3ヶ月分の失業給付でしかないのです。また、働いていた時に貰っていた給料の7〜8割相当額にしかなりませんから、むしろ失業給付に頼らずに、アルバイトをしていた方が結果的にお金が残ると思います。
 また、ワーホリから帰国した後に失業給付をもらえるのか? という質問も多いですけれど、これも残念ながら「NO」です。失業給付を受けるためには、離職した日から起算され、定期的に公共職業安定所に通い、その都度、給付の資格を得なければなりません。それを継続していないともらえないのです。ですから、仕事を辞めた後、数ヶ月〜1年間を海外で過ごし、その間、公共職業安定所に出向いていないため、給付資格を失っていますから、ワーホリから帰国後に公共職業安定所に行ったとしても、既に給付資格を失っている状態になります。
 ただし、やり方によっては貰える方法もあります。ただし、これは違法行為になりますので、ここではお伝えしません。一部のワーホリの人で自慢気にインターネット上で、その違法行為を公開している人がいますが、これは違法行為であり、法律に抵触します。また、これが発覚すると、「不正受給」という扱いになり、場合によっては、詐欺罪に問われる可能性があります。もちろん金銭的な処罰の対象であり、不正受給で得た金額の2倍を速やかに返還しなければならないことが、所轄の厚生労働省から通達されています。また、失業給付の既定は、平成15年5月1日以降から大幅に改正されました。つまり、以前に比べると格段に厳しくなっているのです。ですから、例えば、2〜3年前のワーホリ経験者の話はアテにならないことも理解してください。
 従いまして、ワーホリを希望される方の場合、失業給付を受けることはできない、ということを正しく理解しておくことが賢明です。

《上の写真の説明》
*ケロウナは世界的に有名なゴルフの町。ここは世界のゴルフコースの 美しさランキングベスト100に入っている有名コース。 春から秋は、美しい景色の中でゴルフを楽しめる町です。  ⇒拡大写真

前回のコラムはこちら


筆者・滝沢修さんのプロフィール
1967年生まれ長野県出身
1991年5月 ワーホリでカナダへ渡る(12ヶ月間放浪)
1998年7月 OGT Canada Enterprise Ltd,をケロウナ市に設立
1999年3月 カナダ・ケロウナ市へ移住
2000年4月 【わいん@カナダ】を設立(カナダ産ワインWEB販売)

滝沢修さんへのメールはこちらのアドレスへ:takizawa@whma.jp


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